モーニングコール
ずっとずっと前、まだチャットをしていた時、祐ちゃんはよくPL雑談部屋で遊んでいた。私も“物理準備室”で待ちながらストーカーのようにそのパスをチェックして時々参加していたのだけれど、ある日みんなが落ちてふたりきりになったことがあった。祐ちゃんはここでも人気があったから、ROMは随分居た。いつも使っている色だったから、祐ちゃんも私だとわかっていた。
ふたりきりになった時にふと祐ちゃんは“明日起こして”と言った。私は“いいよ。何時にする?”なんて答えたと思う。そしたら、“ばーか。起こしてなんて今まで頼んだことがあるか?”と笑った。
見学もたくさんいるのに、まるで知り合いで、しかもそれ以上の関係を匂わせるような発言をして大丈夫なのかと聞いたら、私のことをお披露目したのだと言ってくれた。
それまで、祐ちゃんとのことは誰にも言ってはいけない、言ったら即切るときつく言われていたから、本当に嬉しかった。
で、今日徹夜だった祐ちゃんにお昼に起こしてと頼まれた。約束の時間にかけるとかなり経ってから祐ちゃんは電話に出た。とても幸せな気分だった。モーニングコールをしただけなのに。そういえばそのPL部屋では祐ちゃんは“寝起き”という名前をよく使っていた。そしてあの頃のことを思い出した。イメチャのことをもうどうでもいいと祐ちゃんは言っているけど、私はどこかで拘っていた。でも、最近になってようやく同じようにどうでもいいと思えるようになってきた。
ずっと思い続けていて本当によかった。