逢えない夜
夜。
念入りに身体を磨いた後、全身にたっぷりローションを塗りながら祐ちゃんのことを思う。
あ、と思い出してふたりの贔屓のチームの今日の結果をチェック。M3の字は変わらず。今日もゲームはなかったらしい。
残念なようなほっとしたような気分でソファに身体を沈め、なんとなくそんな気分でアラベスク第一番を聴きながら、ようやくほんの少し伸びた爪にマニキュアを塗ってみる。仕事柄いつもは切り揃えられている爪が照明の下で光り、ほっそりと女らしく見せてくれる。
少しだけオメカシをして髪を整えて、指先と今日の私の顔が収まるようにレンズを向ける。何枚も撮って一番写りの良い写真を暫く話していない祐ちゃんに送信。
祐ちゃんに逢えない夜の過ごし方も私にはとても重要。