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「キスされてる…彩花…すっごいえっちな人に…」

ぼーっとしていると、耳元に暑い吐息を吹きかけられ、低い囁きの後再び、雅史が唇を奪ってくる。斜めに傾けながら重ねられてくる男の口は、先ほどより深くわたしの唇を押し割る。視界の隅で薄明かりに照らされる鏡に写っているのは、壁際で重なり合う男女の影。と、鏡の中で、男の手に太ももに這い寄り撫でさすられながら、キャミソールが軽く押し上げられる。軽く、あくまで甘く爪を立てながら太ももを這い回る指先。

「…っン、…はぅ…ンンっ…思った以上に、雅史って…ふぁ…ダメ、ここでは…」
太腿の半分を露わにする短いスカートの縁と素足を行き来する指先を、虚ろにされてしまった視線が捉えてしまうと唇を離して拒絶を訴える。けれども言い終わると自分からキスをせがんで唇を捧げるように顎をあげてしまう。唇を塞ぐような彼の舌が、とろんと開いた瞳で捉える鏡に映る。まるで見せ付けるように這う様子に、指先までじんじんと痺れていく。すごくイイ……。

「ここじゃ駄目なのかい?」
「ココじゃ、声…出せないモン。“アン”って…やらしー声…」
冗談交じりに彼の耳元で囁いた喘ぎは、かなり強引な口付けで乱された呼吸を伝える。ブラの縁が見えそうになったとしても、しがみ付く雅史の身体で隠して、彼の動きを止めることはなく、身体を絡みつかせてしまった。

「それじゃー行こうか、部屋は奥みたいだからな。その間にイヤラしい彩花が寂しくならないように……」
再び唇を離されると、温い唾液がつぅと糸を引いてふたりの間で切れる。彼は身体を入れ替えるようにして横に並び、奥の部屋へと歩み始める。とはいえ、雅史の右手はいまだキャミソールを押し上げて、左手は大胆に太ももを撫で擦り、脚線をあらわにされてしまう。
「……人が部屋から出てきたらどうする、彩花?」
再び耳元で囁く低い声が吐息となってわたしの耳朶を擽る。
「……おれは自慢してやりたいね、おれはこれから、こんなイヤラしい彩花とセックスするんだ、身体中を舐めてやるんだ、ってね。」
「…人が来たら、彩花も自慢する。これからこんなにカッコいい人に身体中蕩けさせてもらうの…って…っきゃ、ぅ…っ、耳は弱いって言ったじゃない…っ…」
気だるい疼きで覆われた、下腹部までも擦り寄せて、熱を伝えると雅史のそこがわたしを求めて硬くなっているのが分った。

22.jpg

「 ヘヘッ、楽しみだ、ペニ棒で彩花をずっぽりと貫きながらさ、その弱い耳を舐めまくってやるのがさ……おっと、512、ここだな、部屋は。さぁ、彩花、鍵を開けてくれないか?おれはちょっとやることがあるからさ、頼むぜ……」
ニタリ、と笑むと男は掌にカードキーを手渡す。わたしは、その光景を想像するだけで、身体の奥深くが反応してしまうのを隠すように、ぴったりと脚を閉じて、カードキーを宛がう。
「ヤダ…露骨過ぎだよぉ…」
怪訝に思う貴女をドアに向かせると、男は「やること」を始める。そう、ドアに向かって鍵を開けようとするあたしの背後に回ると、再び柔らかく肢体を抱きすくめ、背後から舌を這わせてくるのだ。うなじに乗った舌は、生き物のようにキャミソールから覗く首筋を往復し、唾液の足跡を残す。目の前にあるカードキーを差し込むスリットが、霞んで見える。
「…雅史…もぉ、ダメってゆってるのに…上手く入んない、よ…っ、ン、ぁあ…く…」
くぅんと首を逸らして、ビク、ビクと戦慄くと、指先が震えてカードがずれてしまう。もう一方の手も添えてようやく押し込むと、ガチャと音がする。
「おれは、なんでも露骨なのが好きなんだよ、そう、言葉も、することもさ……こいつだってそうだ、ほぅら…」
と、腰からヒップの辺りに、彼の腰をグッと押しつけられる。さっき感じた屹立した怒張が腰に当たって、その硬さをいやというほど伝えられると、ちょうどお尻の窪みに入り込んで、小柄な身体を持ち上げられてしまいそうで、張り詰めていた脚がぴんと爪先立ちになる。
「さっきは…そんなふうに、全然見えなかったのに…ぃ…っ、…ひゃ、ぁ…すご…っ、雅史、も…熱くなって、る…」
さっきまでの余裕はどこかへと消え失せてしまい、人気を気にしながら泣き出しそうな顔で振り向いて、
「…っ、ホント、は…ちょっと怖くなっちゃってたりする…」


「……おっと、開いたな。いい子だ、彩花、入ろうか…」
雅史はわたしの言葉などお構いなしに室内に入ると、靴も脱がずにドアのすぐ内側で抱き締めてくる。先ほど、廊下でのソフトな抱擁ではなく、痛いほどの力強さで。
壁に押し付けられて動くことも出来ないほどに抱きすくめられると、辛うじて掴んでいる衣服を握り締めるだけの反応をして、不安げな顔で見上げ、
「…ねぇ。もう後戻り、出来ないよ…ね?」
抱きすくめられた男の間で、硬直したものがひとたび脈動して跳ねる。薄い着衣越しに猛るものを感じさせられると、不安に混じって期待を篭めた色を滲ませて雅史を見上げる。
「……後戻り?」
いまだ灯りをつけていない玄関の暗がりのなかで、男の顔が冷酷そうに歪むのが見えるが、一瞬の後にそれは軽薄そうなプレイボーイの表情に戻っている。

「…何を言ってるんだい、彩花……怖くなんてあるはずがないだろう?怖くなんてない、そう、キモチイイ、はずだぜ?」
「…だって、彩花…もうおかしくなってるの。もっとヘンになっちゃうような、予感がする…の…」
雅史が後ろ手に灯りをつけると、室内が明るくなる。照明に照らされる表情は、頬をじわりと染めて、耳朶も首筋も愛撫と期待で粟立ち、足元は覚束なくて、凭れ掛かってしまう。
「……さあ、もう恥ずかしくもない、ダメでもない、さらけ出すんだよ、彩花……そうら、そこの鏡台に手をついて、こっちにそのおヒップを突き出してご覧よ」
あたしは、言われるままに鏡に向かって両掌を付き、情欲に犯されはじめた自分の顔から睫毛を伏せて、淡い紫色の下着が見えてしまうほどに腰をせり上げる。

「…っ、やぁ…恥ずかしい…っ、雅史、見ないで…」



つづく
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